【0】概要と意義
■金利変動リスクとは
FX(外国為替証拠金取引)における金利変動リスクとは、市場金利の変動により、スワップ金利が支払いになることです。
■スワップ金利とは
スワップ金利について、簡単におさらいしておきます。
通貨ペアの二国間の金利差調整分が、スワップ金利になります。
米ドル/円なら、米国と日本の市場金利の差額分が、スワップ金利です。
市場金利は、ほぼ政策金利(各国の短期金利)に連動しています。
ですのでスワップ金利を考える時、政策金利を参考にします。
スワップ金利は、(通貨ペアの前の国−後の国)の金利になります。
よって、その差がマイナスなら、支払になります(買いポジションの場合)。
■二国の政策金利が影響しあう
FX(外国為替証拠金取引)では、二国の政策金利が影響します。
米ドル/円なら、米国と日本です。
どちらか一国の金利のみで決まるわけではないので、日本の金利が上がってくれば、スワップ金利が支払いになる可能性がでてきます。
ですので、外貨MMFや外国債券は、その国の金利動向だけが影響しますが
スワップ金利の場合、二国の金利が影響するので、金利変動リスクは高いといえます。
■金利変動が為替レートにも影響
金利変動は、その国の経済状況などに大きな影響をもつので、為替レートも変動します。
金利を下げた国の通貨は、売られ(通貨安)ます。
金利を上げた国の通貨は、買われ(通貨高)ます。
■日本の金利が上がる可能性について
日本の金利は、0.50%ですので、これから必ず上がります。これより下がる事はなかなか想像できません。
日銀も、隙あらば利上げしようと狙っています。
0.50%というのが異常な低水準だからです。
しかし、景気が良くならなければ、金利はなかなか上げることはできません。
現在(2008年9月)、物価が上がってインフレ傾向がありますので、インフレ対策として利上げは考えられます。
でも、まだまだ、警戒するほどの物価上昇ではありません。
日本の金利はいずれ上がるとして、どれくらい上がるのでしょうか。
日本も1980年〜1992年の間は、比較的普通の金利水準でした。
次の表は、その年代の各国の金利です。
| 年 | 日本(%) | 米国 | ユーロ | 英国 | 豪州 |
| 1980 | 7.25 | 20.000 | 7.50 | 14.000 | 12.50 |
| 1981 | 5.50 | 12.000 | 7.50 | 14.375 | 14.75 |
| 1982 | 5.50 | 8.500 | 5.00 | 10.000 | 10.50 |
| 1983 | 5.00 | 9.500 | 4.00 | 9.062 | 6.00 |
| 1984 | 5.00 | 8.750 | 4.50 | 9.500 | 12.01 |
| 1985 | 5.00 | 7.750 | 4.00 | 11.375 | 19.00 |
| 1986 | 3.00 | 6.000 | 3.50 | 10.875 | 14.75 |
| 1987 | 2.50 | 6.875 | 2.50 | 8.375 | 11.25 |
| 1988 | 2.50 | 8.750 | 3.50 | 12.875 | 14.55 |
| 1989 | 4.25 | 8.250 | 6.00 | 14.875 | 17.90 |
| 1990 | 6.00 | 7.000 | 6.00 | 13.875 | 12.00 |
| 1991 | 4.50 | 4.000 | 8.00 | 10.375 | 8.50 |
| 1992 | 3.25 | 3.000 | 8.25 | 7.000 | 5.75 |
| 平均 | 4.557 | 8.490 | 5.403 | 11.274 | 12.266 |
日本より金利が低いところだけピンク色にしました。米国で、91年と92年。ユーロで、82〜85年。
しかも日本より低いといっても、0.25〜1.00%程度です。
ほとんど日本の金利は他国に比べ低い水準になっています。もともと日本は金利を高くしない国です。
日本の金利が上がれば、円高になるからです。
しかも、他国より高い水準になれば、なおさら円高は加速します。
日本は貿易で、経済成長させてきました。それには、円安の方が有利に戦えるのです。
ただでさえ、このころ世界各国から、いじめられ、円高にさせられていたのですから。
日本自ら、金利を上げて円高にするとは思えません。
そして、現在(2008年9月)も、輸出で、稼ぐ経済体質は変わりません。
企業では円高でも利益がでるよう工夫をしているようですが、それでも円安歓迎の経済体質はそのままなのです。
平均の金利を比較すれば、米国は日本の2倍。英国と豪州は、3倍です。
それだけ、他国の金利は高く、日本の金利は低いのです。
日本の経済体質を考えると、他国より高い金利水準になるとは思えません。
(これは、私が、勝手にそう思っているだけですが…。)
※2008年12月現在、日本の政策金利は、0.1%
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