【0】概要と意義

6.FX外国為替証拠金取引の信用リスク

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信用リスクとは

 1.発行体リスク
 2.FX取引業者の信用リスク

発行体リスクとは

 債券や株券を発行している所が、無くなることや債務不履行(デフォルト)するリスクのことです。

 発行している所とは、株式や社債では、その会社のこと。国債では、その国のこと。

 その発行体が無くなったり債務不履行(デフォルト)したりすると、
 金利が約束した内容より低くなったり、最悪、支払われなくなったりします。
 また、株券などの購入した元本がまったく返却されなくなったり、少なくなったりします。

 ところで、FX(外国為替証拠金取引)は、通貨に投資するので、発行体は、『国家』です。

 国家が、存在しなくなることはあるのでしょうか。
 会社が倒産して無くなってしまうように、国家が消えてなくなり通貨が無価値になるようなことが…。

 例えば、アメリカが日本へ侵略戦争をしかけ、「円」という通貨をこの世から抹殺するような場合です。
 そんな荒唐無稽な状態が引き起こされるとは思えません。

 故に、FX(外国為替証拠金取引)には、直接的には発行体リスクは存在しません。

 その分だけ、株式や債券より、リスクが一つ少ないといえます。

 ただし、国家が債務不履行(デフォルト)に陥った場合はどうなるでしょうか。

 国家が債務不履行になるということは、国債の価値が低くなる(もしくは無価値)ということです。

 この場合、FX(外国為替証拠金取引)にも間接的に影響がでます。

 まず、その国の通貨は売られ通貨安になります。
 例えば、米国が債務不履行になった場合、米ドルが売られ、日本円が買われます。よって円高になります(米ドル安)。

 金利は、上がるか下がるか分かりませんが、多分下がるでしょう。

 よって、スワップ金利で稼いでいる場合、非常に困った状態になります。
 スワップ金利は下がるし、円高になるし、で最悪の状況になってしまいます。

 債務不履行(デフォルト)になったことがある国は、1998年ロシア、2002年アルゼンチン。
 ちなみに、韓国、タイ、インドネシア、ブラジルなどは、債務不履行(デフォルト)寸前までいきました。

 債務不履行(デフォルト)が起こったのは新興国です。先進国では、今の所起こったことはありません。

 先進国の通貨であれば、債務不履行(デフォルト)心配はないと思われます。

 また、格付け会社の格付けを調べるのも、参考になるでしょう。

   スタンダード&プアーズ
     【HPのURL】 http://www2.standardandpoors.com/
     TOPページ>日本語>信用格付け>ソブリン

     【2008.9格付け状況】詳細は、「スタンダード&プアーズ」ホームページでご確認ください。
       ニュージーランド = 豪州 > 日本 > 南アフリカ

   ムーディーズ
     【HPのURL】 http://www.moodys.co.jp/pages/HomePage.aspx
     TOPページ>ソブリン
     「長期債(無担保)」の欄をチェック

     【2008.5格付け状況】詳細は、「ムーディーズ」ホームページでご確認ください。
       ニュージーランド = 豪州 > 日本 > 南アフリカ

 どちらの格付け機関においても、ニュージーランドと豪州は、最高ランクで同じ格付けです。
 日本は、その下で、さらに、南アフリカと続きます。南アフリカは思っているより、格付けは高いです。


FX取引業者の信用リスクとは

 FX業者には、2種類あります。それぞれリスクの程度や内容に違いがあります。

  1.店頭取引(非取引所取引、OTC取引)
  2.取引所取引(くりっく365、非店頭取引)


1.店頭取引(非取引所取引、OTC取引)では

 店頭取引のFX業者とは、「くりっく365」以外の業者です。100〜200社あります。
 外為どっとコム、セントラル短資FX、上田ハーローFX、等。また、かざか証券の「My外貨」などの証券会社や銀行のサービスもあります。

 OTC取引(Over the counter取引)とは、相対取引のことです。

 店頭取引は、すべて相対取引で行われます。ですので、OTC取引ともいわれます。

 店頭取引業者が、カウンターパーティ(取引の相手方)となります。

 為替市場は、インターバンク市場と顧客市場があります。

 われわれ個人は、顧客市場で、為替取引を行います。

 店頭取引業者は、個人が顧客市場で取引する仲介者のようなものです。

 顧客市場のレートは、インターバンク市場で取引されているインターバンクレートをもとに決められます。

 そのため、顧客市場のレートは、店頭取引業者の信用力によって違いがあるといわれます。

 極端な話になると「あなたの会社(FX業者)は、『信用』がないから、為替取引はしない」なんていわれる場合があるということです。

 ちなみに店頭取引業者の信用力は、スワップ金利にも影響があります。

 故に
 店頭取引業者の『信用』の程度によっては、為替レートの提示やポジション決済が困難になる可能性があるのです。

 これが「相対取引による信用リスク」です。

 その『信用』とは、財務状況を指すので、最も低くなるのは、破綻寸前の状態ということになります。


 そして、最悪「破綻してしまう」ということも起こりえます。

 「FX業者の破綻リスク」です。

 破綻寸前の状態までは、為替取引がスムーズに行われないというリスクが存在するわけですが
 いよいよ、破綻してしまった場合には、どんなことが予想されるのでしょうか。

 FX業者に預けておいた証拠金が、まともに引き出せなくなります。
 ポジションは強制決済になれば、良い方です。ポジションそのものが消滅する可能性があります。

 そういう状況になることを緩和するために、「顧客の資金の分別管理」が義務付けられています。

 FX業者の資産と、顧客の資産を分けて管理するのです。
 分けてあるので、FX業者が破綻しても、顧客の資産は守られるという仕組みです。

 ところが、ただ単に、「分けてある」だけでは、破綻時に顧客の資産が守られるか疑問があります。

 「信託保全」によって、分別管理されていれば、かなり保全される可能性が高いです。

 「信託保全」とは、信託銀行などが行っている「信託保全サービス」のことです。

 顧客の資産を、信託銀行へ信託保全すると、FX業者が破綻しても、信託銀行が預かっているので資産は保全されます。
 さらに、「信託保全サービス」とは、その信託銀行が破綻しても、信託保全されている資産は、完全に守られるものなので、あなたの資産は保全されされます。

 ただし、信託保全の対象(証拠金、実現差損益、未実現差損益、スワップ金利損益など)は、FX業者によって違いがあるので、それぞれに確認が必要です。


2.取引所取引(くりっく365、非店頭取引)では

 取引所取引(くりっく365、非店頭取引)のFX業者は、現在(2008年9月)では14社。

 取引所取引(くりっく365、非店頭取引)は、さきほどのOTC取引とは違います。
 もちろん顧客市場に入りますが、相対取引ではありません。

 店頭取引(非取引所取引、OTC取引)の場合、各社の『信用』が直接取引きに影響するのですが
 取引所取引(くりっく365、非店頭取引)では、会社毎の『信用』は影響ありません。

 そこで取引所の『信用』が問題になりますが…
 国内外の主要金融機関の出資により設立され、1989年に施行された金融先物取引法に基づき市場開設の免許を受けた取引所(株式会社東京金融取引所:略称 金融取)です。
 よって、もともと『信用』は高く、問題となる心配はありません(と思う)。


 くりっく365の業者の場合
 業者は、顧客の資産を金融取へ全額預託することが義務付けられています。

 よて、くりっく365業者が破綻しても、金融取を通じて、資産保全されます。

 また、破綻時に、ポジションが強制決済されることはありません。他のくりっく365業者へポジションの移管が可能です。

 最後に、金融取、そのものの破綻リスクですが、まったくないとはいえません。
 ですが銀行なみには破綻し難いと思います。

 金融取へ顧客の資産を預託することが義務付けられていますが、その金融取の管理方法は、「分別管理」としか説明されていません。よって、信託保全されされていないわけです。

 金融取そのものが破綻した場合は、店頭取引(非取引所取引、OTC取引)の方が、資産保全率は高いといえます。


業者間の競争激化により破綻の可能性

 業者間の競争が激しく、手数料は無料になるし、スプレッドは小さくなるし、最高だな〜
 と思っていられるのも最初のうちだけ。

 そろそろ、『無理なサービス提供による顧客確保』の限界が近づいているようです。

 取引している業者が破綻したら、資金全てを失う(信託保全されていれば比較的大丈夫だが)可能性があります。

 手数料は、無料じゃなくてもよいし、スプレッドも普通であれば問題ないので
 破綻しないように運営して欲しいものです。

 トレイダーズFXというFX業者があります。
 2008年7月11日営業開始
 2008年9月10日休業

 わずか2ヶ月で休業し、廃業が決定しました。

 トレイダーズFXは、米ドル円のスプレッド0銭から、手数料は無料。というとんでもない低コストサービスを売りに、事業を開始しました。

 ですが、ご覧の通りです。

 できないことをやられると、信頼して資金を預けた投資家が迷惑するのです。

 そろそろFX投資家の方も、低コスト競争から目を離した方がいいのかもしれません。


まとめ

 先進国の通貨であれば、発行体リスクは、非常に低いです。
 株式や債券にくらべれば、「ない」といってもいいぐらいです。

 業者の破綻リスク(それにともなう信用リスク)は、「店頭取引」と「くりっく365」では随分違いがあります。
 全般に、くりっく365業者の方が、低いといえます。


 ところで、FX業者の行政処分は、2008年9月時点でも、それなりに多いです。
 そのおかげて
 悪徳業者(預け入れた証拠金を持って、どこかへ逃げるような業者)は、ほとんどなくなりました。

 しかし行政処分が行われるということは違法な会社経営がされているということなので、問題がなくなったわけではありません。

 次のページでは、このへんのところを説明します。


【0】概要と意義

【1】運用方法の基本

【2】FX口座比較と初心者の始め方 

【3】通貨ペアと各通貨

【4】通貨分散

【5】経済の基本原則

【6】資産運用としてのFX(外国為替証拠金取引)


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